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2021.4.30.Fri

       

新しい採用戦略「アルムナイ制度」とは?メリット・デメリットと一緒にご紹介します。

アルムナイ制度とは

近年、新しい人事戦略・採用手法として注目を集めている、「アルムナイ制度」。
今回はこの「アルムナイ制度」についてメリットやデメリットを含めてご紹介します!

そもそもアルムナイとは?

「アルムナイ」とは、もともと「学校の卒業生や同窓会」のことを指す言葉です。その意味が派生して、近年では「企業の元社員(OB・OG)」を「アルムナイ」と呼ぶようになりました。
「アルムナイ制度」とは、このアルムナイが一度退職した企業に復職できる制度です。
アルムナイ制度に似ている制度に「ジョブ・リターン制度」がありますが、こちらは家族の転勤に伴っての退職や、出産・子育て、介護などのやむを得ない理由で退職した人が復職できる制度です。一方でアルムナイ制度は、キャリアアップのためなど自発的に退職した人など、退職理由を問わずに復職できる制度になります。


「アルムナイ制度」が注目される背景

これまでの日本では、一度入社した企業で長く働く「終身雇用」という働き方が一般的でした。しかし近年では、この終身雇用制度は崩壊しつつあり、長い人生の中で転職をすることが当たり前になり、人材の流れが活発化しています。また、人口減少に伴って、2065年には労働人口が現在よりも4割減少すると予測されています。※1
こうした背景の中、企業は自社にマッチした人材の確保や、今働いている社員の定着、離職防止など、優秀な人材をスムーズに確保することは非常に難しくなってきています。
そこで、自社の元社員であり、自社の風土や企業理念などに理解のあるアルムナイを再雇用する、「アルムナイ制度」は採用のミスマッチを防ぎ、自社にマッチした人材を確保する手段として注目を集めています。

※1 出典:みずほ総合研究所


「アルムナイ制度」のメリット・デメリット

アルムナイ制度には、「採用・育成コストの削減」「採用ミスマッチの防止」「企業ブランディングの向上」の3つの大きなメリットがあります。

採用・育成にかかるコストを削減できる

アルムナイを再雇用する場合、主にはアルムナイ自身からの希望や、今働いている社員からの推薦から再雇用に繋がる場合が多いため、求人メディアを使って募集する必要がありません。そのため、採用にかかるコストを大幅に削減することが可能になります。
また、アルムナイは企業の理念やビジョン、風土などをよく理解しているだけでなく、業務に関する知識もすでにあるため育成にかかるコストも削減することが出来ます。

採用のミスマッチを防ぐことができる

アルムナイが企業の理念やビジョンを理解しているだけでなく、受け入れる側の企業にとっても、どんな人物なのかなどすでに知っているので、新たな人材を採用する場合に比べ、格段にミスマッチを防ぐことができます。

企業ブランディングの向上につながる

一度、退職した企業に復職するということは、その企業に対してポジティブな気持ちを持っていなければ出来ないことです。そのため、アルムナイ制度を利用して復職した社員がいるということは、その企業が「一度退職しても戻ってきたい」と思われるような素晴らしい企業であることの証にもなります。こうした事例を社内外に広報できれば、働きやすい企業であるとイメージアップも期待できます。

これらのメリットは、優秀な人材の確保が難しくなっている昨今、企業にとって非常に大きなメリットになるでしょう。その一方でアルムナイ制度特有のデメリットもあるので注意してください。

給与や待遇面の問題

勤続年数が給与のベースにある企業の場合、アルムナイで再雇用した社員の給与をどのように扱うかを検討し、ルール作りをする必要があります。特に年功序列的な給与体系をとる企業の場合、再雇用後の給与に一度退職する前の在籍経験を加味するのか、あくまで中途入社の社員の一人として扱うのか、などが考えられます。給与や待遇面は、本人だけでなく周りの社員に不満が生じないように慎重に検討する必要があります。

アルムナイと在籍社員の関係性の構築

アルムナイの復職を受け入れることで、「退職前に部下だった社員が、復職後に上司になる」など、アルムナイ本人だけでなく受け入れる在籍社員にとっても、関係性の構築が難しいケースも起こり得ます。コミュニケーションがとりにくく、関係性の構築がうまくいかなった場合、職場全体への良くない影響出ることも考えられます。
こうした状況を防ぐためにも、アルムナイ制度をしっかりと設計し、社内に周知することが重要です。また、配属部署のメンバーとの定期的な面談を実施し、コミュニケーションが取れているか確認したり、アルムナイ本人の意思をしっかり確認し、適切な人員配置を行うことも重要です。

在籍社員の退職のハードルが下がる可能性がある

アルムナイ制度を設けることで、「退職してもまた誰でも復職できる」という認識を、在籍社員が持ってしまい、在籍社員の退職へのハードルが下がってしまう可能性があります。
こうしたリスクを軽減するには、しっかりと再雇用の条件を具体的に設定する必要があります。在籍年数の制限や、退職してから復職するまでの年数で制限を設けたり、必要なスキルや経験などを明らかにしておくことが有効になるでしょう。

アルムナイ制度の活用が、採用戦略のカギに

アルムナイとの関係を持ち続けることで、人材確保が難しい中でもスムーズに優秀な人材確保を行えるでしょう。さらに、採用コストの削減や企業のイメージアップなど、アルムナイ制度には大きなメリットがたくさんあります。
優秀な人材を確保する1つの手段として、アルムナイ制度の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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編集・執筆/株式会社アクシアエージェンシー WEBマーケティング推進

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